時が、醸す醤油

味わいの中にこそ、歴史がある。風味の中にこそ、香る故郷がある。

変わり行く時代の中で、故郷や町の姿は変わっても、変わらないものがあります。意外にも醤油の好みです。いつの間にか舌に記憶されたスタンダード。誠実に、変わらない。直向きに守っていくという醤油造り。この志こそが“秘伝”です。現在は日本のみならず、海外でもジャパン・スタンダードとして広がっており、まるはらも海外に目を向けて行こうと思っています。

◎やさしいコクのさしみ醤油「あやめ」

当社の売れ筋ナンバーワンのお醤油です。塩分を控えたやさしい味わい。赤身、青身、白身と、どんな魚のさしみとも相性のいいお醤油です。上品な味わいとコク、かけ醤油として冷や奴やお漬物に、あるいは煮物の照り出しなどにも便利にお使いいただけます。

まるはら大豆

水のお話お醤油の歴史、お味噌の歴史、そして、水の歴史

日本には昔から、美味しい水の湧く所には、美味しいお米が育ち、おいしい酒や味噌、醤油が育つといわれてきました。そして、その言葉通りに、日田には古くから多くの醸造元が建ち並んでいました。筑後川の豊かな流れ、緑深い山々が生み出す九州屈指の水があふれています。
これが”水郷日田”と呼ばれる所以です。
この恵まれた水の条件に加え、日田盆地ゆえの寒暖の激しさ、うまい酒や味噌、醤油を作り、そして先々に運び出す地の利、そんなこの上ない好条件がこの土地には整っていたのです。
まるはらの蔵の下には、いまでも昔と同じ良質の水が脈々と流れています。
蔵に湧く清水、まるはらの生命・・・・ほんとうに、ありがたいことです。

豆腐と醤油
やさしいコクのさしみ醤油「あやめ」

やさしいコクのさしみ醤油「あやめ」

おさしみ醤油でありながら、次第に口コミで広がり、今では卓上醤油、かけ醤油として広くお使いいただいている最もポピュラーな商品です。ぎりぎりまで塩分を抑えることで、柔らかな旨味を引き出すことができました。ほんのりとした甘さを含む独特の旨味が、素材の味わいを引き立てます。

昔ながらの無添加、本醸造タイプ「紫微」

昔ながらの無添加、本醸造タイプ「紫微」

さらりとしていて素朴で深い味わい、本醸造ならではの香りがぐんと際立つお醤油です。通常のお醤油は麹と食塩水で仕込みますが、このお醤油は食塩水の代わりに、火入れしていない絞りたてのお醤油で麹を仕込んだ「再仕込み醤油」です。旨味や香りが濃厚で主に卓上用で使われますが、当社の再仕込み醤油にはみりんを独自配合しており、お料理にも合わせやすいお醤油です。関東でひじょうに人気があり、昔ながらの醤油らしい醤油です。

旨味際立つこく醤油「都」

旨味際立つこく醤油「都」

旨味が凝縮された濃口醤油の代表格。ソバ屋専門店にも特別に御愛好を頂いているお醤油でもあります。このお醤油に、みりんと双目(ざらめ)を混ぜるだけで蕎麦汁のダシ「本返し」になります。多くの蕎麦屋の御主人から「都でなくては!」と熱いご指示をいただく個性派醤油です。もちろん旨みの多い濃口醤油としても使えます。

伸びのいい淡口醤油「泡雪」

伸びのいい淡口醤油「泡雪」

一般的には、「薄口醤油」と呼ばれるお醤油であり、煮物、お吸い物、茶碗蒸し、うどん、ラーメンのだしに多く使われます。伸びがよく、旨味が出て、加減しやすいと好評です。淡雪はこうした使い方に加えて、物足りなさを感じたり、味を整えたい時、お塩の代わりにちょっと一振りされても便利な使い勝手のある薄口醤油です。多くのうどん
専門店から御贔屓を頂いております。

バランスのとれた濃口醤油「錦」

バランスのとれた濃口醤油「錦」

あまりクセがなく、何にでもお使いいただける一般的な家庭向けの濃口醤油です。均整のとれた味わい、香りや旨味をことさらに際立たせることなく、どんなお料理にも、どんな場面でも便利にお使いいただけるお醤油に仕上げました。

やさしいコクのさしみ醤油「緑」

やさしいコクのさしみ醤油「緑」

料理店で使われる一般的な濃口醤油です。料理人自身の味に加工しやすいように香りや旨味を抑え、使い易いお醤油に仕上げました。